「関わる人すべてを幸せにしたい」ライター・編集者「宿木雪樹(やどりぎゆき)」

さかたえみ
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さかた えみ

さかた えみ

ローカルWEBメディアさんだ日和をメインに、生命保険、就活、地域情報など様々な分野で執筆中。取材もできるライターです!

宿木雪樹
広告代理店を退職後、2017年6月からライター活動を開始。取材対象の魅力を引き出す記事を多く生み出している。現在は執筆だけにとどまらず、編集、企画など活動の幅を拡大中。
ライターが切磋琢磨しながらスキルアップすることを目指すあんころ勉強会の卒業生。卒業した今も知識や情報のシェアを惜しみなく行っている。

紡ぐ言葉は名前のとおり雪のように柔らかく、ダイヤモンドのように固い意思を持ち仕事に取り組む人、宿木雪樹さん。

独特の雰囲気とクオリティの高い記事で多くの人を魅了する彼女に、仕事に対する考え方を聞いてみました。

「その人の魅力を、似顔絵のように描き出したい」

———-まず、ライターの働き方についてお聞きします。なりたいライター像はありますか?

ありません。

以前は、クライアントさんから繰り返し依頼したくなる、読者の方は何度も読みたくなるライターになりたいと思っていました。いわば何度もおかわりしてもらえるライターです。

でも今はライターの命題である「届けること」を意識して言葉を紡ぐ必要があると思っています。

 

———-届ける力とは拡散力ということですか?

それもひとつですが、まずは「魅力のある記事を書いて貢献すること」です。

取材先のとても素敵な一面を切り取って記事を書いたつもりでも、PV(その記事の閲覧数を測る指数)が少ないことってありますよね。「もっと貢献した記事が書ければ広がったのではないか」と悔しくなるんです。

もちろん拡散力も大事なので、最近は拡散力のあるライターさんの手法や、そうなるまでの道のりを分析してはいます。

 

雪樹さんの記事には、根底に愛があるように感じます。きっとクライアントに対しても取材相手に対しても、もっと言うなら読者に対しても。

だからこそ心から「届けたい」と思い「もっとできることはないだろうか」と努力を積み重ねているのだろうと思いました。

そこで気になる、取材時のポイントについて聞いてみることに。

 

———-雪樹さんの取材・インタビュー記事には愛があると思うんですが、書く上で気を付けていることを教えてください。

相手のいいところはどこかをいつも考えて取材しています。たとえるなら“似顔絵を描くように”取材執筆をしているんです。

魅力的な部分でも、本人はコンプレックスだと思っているときがある。それを切り取り、自分の文章で美しく描き出したいのです。

本人も気づかない一面を、魅力として届けることができたらとても幸せなことだと思います。

 

ライターという肩書はやめた方がいい、という言葉が転機に

———-編集者など、ライター以外の仕事をはじめたきっかけは?

きっかけは2つあります。

ライターをしていると、編集が入る仕事とそうでない仕事の差を感じることが多くありました。「その差はなんだろう?」と考えた時に、編集の立場で仕事をしてみたい、編集者が何を考えているのか知りたいと思ったのがひとつのきっかけです。

もうひとつは、ある人からかけられた「どうしてライターって名乗っているの?ライターという肩書をやめた方がいいよ」という言葉です。

 

———-ライターであるのに肩書をやめる方がいいとはどういうことでしょうか?

「あなたは与えられたことを書くだけではなく、全体を俯瞰して考えている人。編集やプランニングもしている。だからライターと(だけ)名乗るのはもったいない」と言われたんです。確かにそうだなと思いました。

 

———-結末までの最善の道筋を考える行為はプランニングですし、情報を切り取り似顔絵のように描き出すという行為は編集そのもの。
雪樹さんは取材や記事執筆だけではなく、日常にある物事や思考全てを自分の中で編集しているのかもしれませんね。

そうですね!言われてみれば、どの情報を組み合わせればより良いものを生み出せるか、いつも考えている気がします。思えば幼少期からずっと。

 

「まだ見ぬいつかは、きっといいものになっている」

———-さきほど「幼少期からずっと」という言葉がありましたが、雪樹さんはライターに関わらず様々な活動について、先を見通して動いている印象があります。

その活動の一つとしてあげられるものが、ブログ「Reap」(http://yadorigiya.com/)です。洗練されたデザイン、記事のクオリティの高さなど、ブログは雪樹さんのブランディングに一役買っていますよね。意識的に先を見越して行動しているのですか?

かなり意識して行動しています。

幼いころから読書好きで、物語の結末を予想しながら読んでいました。結末がアンハッピーなものは、「自分だったらこうするのに」とハッピーな結末を迎えるストーリーに変えて想像することも。

それと同じように自分自身の行動も、結末(目標)に向けて最善の道を進むにはどうすれば良いかいつも考えています。
事前に熟考する癖があるため、物事に後先考えずに飛びつくようなこともあまりありません。他人からそう見えたとしても、自分にはそれが必要だと瞬時に判断した結果です。

 

———-最善の道を進んだつもりでも、思い描いていた結果と違う場合もあると思います。その時はどうしているのですか?

もちろん失敗したときには落ち込み、泣きます。でも失敗からの学びが、結果的には良い経験になることはよくありますよね。

失敗したときは、「まだ見ぬいつかは、きっといいものになっているだろう」と自分に何度も言い聞かせて立ち上がるんです。

 

幼少期からの「ハッピーな結末を迎えるために最善のストーリーを創り出す」という読書のクセが、現在の自分の考え方にもつながっているという雪樹さん。その言葉を裏付けるかのように、Twitter(@yuki62533)でもネガティブなつぶやきは見当たりません。

愚痴を言っても何も成さない、その愚痴が今後の失敗につながるかもしれない」と思っているからだそうです。

 

インタビューを終えて

インタビューの中で印象に残った言葉があります。それは「自分に関わる人たち(取材相手、読者、クライアントなど)のことを幸せにしたい」という言葉。

そのためにひとつひとつの仕事に全力を傾ける彼女は、最高の聞き手であり書き手であり理解者だと感じました。

 

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宿木雪樹(やどりぎ ゆき)
・twitter:@yuki62533 https://twitter.com/yuki62533
・ブログ:Reap http://yadorigiya.com/
・note:https://note.mu/yadorigiya
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ローカルWEBメディアさんだ日和をメインに、生命保険、就活、地域情報など様々な分野で執筆中。取材もできるライターです!

コメント

  1. […] […]

  2. […] もうひとつの理由はあんころ勉強会。 孤独になりがちなライターが集まり切磋琢磨してスキルアップするための会で、ライターの髙橋みゆきさんが会長をしている。 何度も挫折しそうになった時、会長をはじめ誰かが「続けよう」と思える言葉をくれた。加えて大きいのは添削の存在。自分の書いた文章を他人に見てもらうことで、次から書く自分の記事が目に見えて良くなっていくことがうれしかった。添削してもらった記事は印刷して、いつでも見見返すことができるようにしている。 迷ったときに疑問を投げかければ、そこから意見の交換が始まり座談会や企画が始まる。最近ではわたしの悩みをきっかけにインタビュー座談会が開催され、その結果新しくインタビュー記事を書き上げることができた。 これでまた少し、成長した気がする。 […]

  3. […] 、そこから意見の交換が始まり座談会や企画が始まる。最近ではわたしの悩みをきっかけにインタビュー座談会が開催され、その結果新しくインタビュー記事を書き上げることができた。 […]

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